【SAKURA】江戸の大動脈を散策する。桜の見える隅田川沿いビュースポット大集合(前編) | MATCHA - 訪日外国人観光客向けWebマガジン
【SAKURA】江戸の大動脈を散策する。桜の見える隅田川沿いビュースポット大集合(前編)

【SAKURA】江戸の大動脈を散策する。桜の見える隅田川沿いビュースポット大集合(前編)

浅草と東京スカイツリーの間に流れる「隅田川」についての記事。春になると、きれいな桜を見ることが出来るおすすめのビュースポットを桜の写真と共にご紹介します。

2014/04/05 Kazuyuki Sato

【SAKURA】江戸の大動脈を散策する。桜の見える隅田川沿いビュースポット大集合(前編)

東京の川を挙げるとしたら、多摩川、神田川、中川、善福寺川、荒川……と数あれど、なかでも多く挙がるのは隅田川なのではないでしょうか。「江戸情緒が残る……」なんて感じの枕詞でよく隅田川は語られますが、歴史的に見ても江戸時代には輸送の大動脈であったわけであり、実際に訪れてみるとなんとも言葉にできない「江戸らしさ」というものを少なくとも私は感じます。

隅田川は常磐線南千住鉄橋から下流の勝どき付近まで徒歩3時間ほどで下ることができます。桜の咲くシーズンや隅田川花火大会などのイベントのある時、また祝日には多くの人で賑わいを見せる隅田川を、『MATCHA』では記事をご覧になっている皆さんとともに「隅田川沿いの桜の見える場所」という部分にフォーカスを当て、2つの記事に分けて隅田川をご紹介したいと思います。

隅田川沿いの桜をご紹介する前に

【SAKURA】江戸の大動脈を散策する。桜の見える隅田川沿いビュースポット大集合(前編)

今回隅田川の撮影をするにあたり、台東区の駐輪場に併設されているレンタサイクルのサービスを利用しました。この記事でご紹介するエリアを散策する際には利用することをおすすめします。なぜならば利用料金が200円(4時間利用)からと割安なのと、なによりこの「下町」と呼ばれる地域は「自転車の文化圏」であるため、だからなのです。

下町では多くの人々が自転車を利用して生活しており、自転車で移動することで、実際の居住者の目線で文化に触れることができます。また、都心のオフィス街と異なり気軽に駐輪することができることも大きなメリットであります。もちろん徒歩、バス、タクシー、人力車など様々な移動手段がありますが、中でも自転車は小回りの効いた移動が出来るのと、下町をめぐっている時に感じられる「探検感」はあなたを童心に返させることでしょう。実際に私はそうでした。つまり自転車は下町観光には打ってつけの手段なのです。

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晴れた日のサイクリングはすごく気持ちが良い!

ただしデメリットもあり、隅田川のテラスは基本的に自転車の乗り入れができないため、自転車道が整備されていないところだと違う道路を通って迂回する必要がある場所があります。利用に関しては浅草の隅田公園や御徒町駅など台東区の4箇所で利用が可能となっており、借りたところと同じ場所に必ずしも返す必要はないところも良いポイント。御徒町で自転車を借り、ぐるーっとまわって最後に隅田公園で返却するということもできます。このあたりを訪れるときはぜひチェックしてもらいたいところです。

VIEW POINT1:都立汐入公園付近

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京成関屋駅、牛田駅(東武伊勢崎線・東武スカイツリーライン)と胡録神社から徒歩10分ほどにある汐入公園は再開発によって、8年ほど前に開園した都立公園の中では比較的新しい公園。周りにはニュータウン開発で整備された大型集合住宅が軒を連ねており、公園には多くの家族連れが見受けられ、川に沿ってのびのびとした空間が広がります

その汐入公園から少し北西に進んだ先の、千住汐入大橋と常磐線の鉄橋の間の道に多くの桜が立ち並んでいます。この周辺は約250本の桜が植えられており、まずここが隅田川の桜の見える第1スポット。

VIEW POINT2:瑞光橋公園付近

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この汐入周辺は先ほどもお伝えしたように大規模なニュータウン計画によって整備された地域であるため、隅田川沿いにスーパー堤防が大きく整備されていて、歩行者にも自転車の利用者にも利用しやすい道になっています。そのため開放的な景色が広がっており、この辺りは歩きよりも自転車で利用するほうが風を受けて非常に心地よいでしょう。

汐入から浅草の方へ下る最中には、水神大橋と白鬚橋の間にある瑞光橋公園の近くに桜があります。ここが第2のスポット。水神大橋と白鬚橋は東京スカイツリーが見えるビュースポットとしても知られ、川を下る時に左手にスカイツリーと右手に桜の景色を見ることができます

桜の話から逸れますが、かつて白鬚橋から隅田川神社に向かって少し歩くと日活の向島撮影所がありました。大正2年から12年まで使われており、現在では小学校になっています。ガラス張りの大きなスタジオは「東洋一」とも言われていたそうで、関東大震災で焼失してしまうのですが、そこでは760本の映画が作られました。そうした歴史もあって、この辺りは近代映画スタジオ発祥の地と言われています。

VIEW POINT3:隅田公園付近

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隅田川の花見といえば、江戸時代に徳川吉宗が植えたことから始まり、桜の名所として知られる隅田公園が一番有名で、シーズンになると人でごった返しています。隅田公園は隅田川挟んだ東西にあります。その中でも桜橋から「黄金のウン……」じゃなかった、イタリアのデザイナー、フィリップスタルクによる「黄金の炎」で有名なアサヒビール本社前の吾妻橋まで約1kmの間には、640本の『墨堤の桜』という名で親しなわれてる桜が植えられています

ここからは少しうんちく話になってしまうのですが、桜橋から吾妻橋の間には言問橋(ことといばし)という橋があります。実はこの橋の由来は、みなさんが学校で古文を学んだ時におそらく出てきたかもしれません。それは「むかし男ありけり」の始まりで知られ、伊勢物語「東下り」に登場する六歌仙の一人、在原業平が詠んだ歌が由来しています。彼(実際には在原業平とされる人物)は「東下り」にて、以下の歌を詠み上げました。

名にしおはば いざこと問わん都鳥 わが思う人はありやなしやと

この歌を由来として、言問橋という名がついたそうです。しかしおもしろいことに歌を詠んだ舞台は言問橋周辺ではなく、白鬚橋周辺だったとか。

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隅田公園では3月下旬から4月中旬まで「隅田公園桜まつり」が開催されており、その期間中、夜にはライトアップが日没から21:30まで行われています。東京スカイツリーのイルミネーションを背景に交えた夜桜の風景は、昼間とは変わった桜を楽しむことができ、その趣を感じようと海外からも多くの人々がいらっしゃいます。

隅田川は荒川区の南千住付近から中央区の勝どき付近まで12kmの距離があるのですが、今回の記事ではその上半分をご紹介しました。次回の後編では、今回ご紹介したものとは異なった雰囲気のお花見スポットをご紹介しますので楽しみにして頂ければと思います。

Information

今回ご紹介した桜のマップ

台東区レンタサイクルについて

【隅田公園自転車駐車場】
都営地下鉄・東京メトロ浅草駅より徒歩5分
東武スカイツリーライン浅草駅より徒歩5分
【新御徒町自転車駐車場】
都営地下鉄新御徒町駅より徒歩2分
【仲御徒町自転車駐車場】
JR御徒町駅より徒歩5分、東京メトロ仲御徒町駅より徒歩2分
【つくばエクスプレス浅草駅南自転車駐車場】
つくばエクスプレス浅草駅より徒歩2分

貸出受付:午前6時00分から午後8時00分まで
(※4時間貸しの最終受付のみ午後4時20分まで)
返却受付:午前6時00分から午後8時30分まで
クレジットカード:不可
言語対応レベル:日本語
価格:4時間200円から
必要なもの:本人確認書類(免許証や学生証など住所と顔が確認できるもの)
公式HP:台東区レンタサイクルのご案内

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Kazuyuki Sato
オタクというよりは、オタク文化がどういう風に世界に広がっているのか観察するのが好きな「オタク文化フリーク」です。銭湯とコーヒー、東京が大好き。

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