浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう! | MATCHA - 訪日外国人観光客向けWebマガジン
浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう!

浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう!

東京の浅草に来たのなら、まずは誰もが訪れる場所があります。浅草寺の入り口にあたる「雷門」です。意外と知らない雷門の秘密に迫ります。雷門の歴史や背景や知っておくと便利な情報も紹介します。

2015/07/27 Keisuke Yamada

浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう!

東京の浅草に来たのなら、まずは誰もが訪れる場所があります。浅草寺の入り口にあたる「雷門」です。

雷門の正式名称とは?

実はこの雷門、正式名称は雷門ではないのです。雷門は通称で、正式名称は風神雷神門と言います。

ちなみに風神とは「風を司る神」で、雷神とは「雷を司る神」です。

浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう!

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雷門に向かって右側に風神の像、左側に雷神の像が建っているため、「風神雷神門」と名付けられました。しかし次第に呼びやすく省略され「雷門」と通称されるようになったようです。

本記事ではこの雷門に関して、その歴史や豆知識を紹介します。

雷門の歴史

雷門の歴史を説明するため、まずは浅草寺の歴史について少し触れておきます。

628年、隅田川で漁をしていたある漁師の兄弟が、網にひっかかった仏像を見つけます。この兄弟がのちに出家(家庭生活を捨て仏門に入ること)し、自宅を寺にして供養したのが浅草寺の始まりとされています。網にかかった仏像が、現在浅草寺で祀られている像と言われています。

浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう!

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ちなみに、雷門の近くにある駒形堂(写真上2枚)が、浅草寺に祀られている仏像を最初に見つけられた場所だと言われています。

雷門の大提灯

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雷門にかかる大提灯は、誰もが頭に思い浮かべる浅草のシンボルです。高さは3.9m、直径は3.3m、重さはなんと約700kgもあります。

京都の丹波地方で採れた竹で骨組みを作り、その周囲に和紙約300枚を貼り合わせ提灯を形作っています。貼り合わせている和紙は福井県産のコウゾ(クワ科の植物)を100%原料としているので、純日本製の提灯だと言ってよいでしょう。

1971年から京都市下京区の高橋提燈という提灯屋が制作をしていて、約10年ごとに新調されているそうです。

大提灯の底の龍の彫刻

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多くの人が雷門と提灯だけを見て通過してしまいますが、実は提灯の底にも意味のある彫刻が施されています。それが、龍の彫刻です。

隅田川で仏像が網にかかった時、龍神が金鱗を輝かせて現れたという逸話があります。そのため浅草寺を見守る神様のひとつとして、現在も龍の彫刻が施されているのです。

また日本では、大海に住む龍は、雲を呼び、雨を降らす力を持っていると考えられてきました。

ここ浅草はかつて、木造建築が密集する火事に弱い町でした。そのため雨を降らせて火事から人々を救ってくれる龍は、龍神として崇められてきたのです。そういう意味もあり、雷門の提灯の下には、龍の彫刻が施されているのです。

「Panasonic」創業者と雷門の不思議な関係

浅草の雷門の歴史と背景を知り、浅草観光をさらに楽しもう!

雷門の大提灯は、日本の電器グループ「Panasonic」と深い関わりを持っています。

その関わりは1960年に始まります。その年、松下電器産業(今のPanasonic)の創設者である松下幸之助は病気に悩んでおり、治癒を願うために浅草寺に参拝に行ったそうです。

その後、無事に病気が治ったため、そのお礼として門及び大提灯を寄贈し、現在の雷門が成立しました。

その縁が続き、今も大提灯の下には、松下電器産業(今のPanasonic)の創設者である松下幸之助の名前が刻まれています。

雷門の裏側の二体の像

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雷門をくぐってみると、その裏側にも二体の像が建っています。門に向かって右側が金龍像(女性の姿)で左側が天龍像(男性の姿)といいます。

金龍(きんりゅう)と天龍(てんりゅう)は、水をつかさどる龍神であり、仏教徒を守る神とされています。先に説明した風神・雷神と対称となるように置かれています。

浅草寺の資料によると、龍神は海の災難から人々を守る神、また穀物が豊かに実り育つことを守る神として信仰されています。浅草寺の場合、「龍神は仏教徒を守る」という信仰に基づいて、雷門を守る神として奉納されたのだとか。

金龍山浅草寺という寺号にちなみ、龍神を天龍・金龍の男女二つの人間の像に見立てています。龍神を人に見立てた像であることが、それぞれの像に尻尾が付いていることで分かります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。雷門という門にフォーカスしてみても、長い長い歴史があり、銅像や提灯にそれぞれ背景があるものです。

雷門に行った際には、全体を眺めながらもその細部まで注目してみると、さらに楽しめるはずです。

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Information

浅草寺


住所  :東京都台東区浅草2-3-1
アクセス:東武スカイツリーライン、東京メトロ銀座線、つくばエクスプレス、都営地下鉄浅草線「浅草駅」より徒歩5分

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Keisuke Yamada
Hello, I'm Keisuke. living Asakusa Tokyo Japan. Love triathlon(Ironman), traveling, reading, eating and my job. I really really like Japan but I think Japan should be more kindly to traveler.

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