インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』前編 | MATCHA - 訪日外国人観光客向けWebマガジン
インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』前編

インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』前編

2014年8月31日に横浜アリーナで開催された『@JAM EXPO 2014』。@JAMイベントとしては過去最大級であり、100組超のアイドルが、1.1万人の観客を動員しました。今回そんな『@JAM EXPO 2014』のイベントレポートをお送りするのは、「でんぱ組.inc」ファンであるインドネシア人のアビくんです。アビくんと彼女たちとの出会いや、インドネシアから@JAMへの道のりなどを振り返りつつ、当日の内容を「前編」「中編」「後編」に分けてレポートします。

中編、後編はこちらからご覧いただけます。
インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』中編
インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』後編

アイドルのイメージを変えてくれた「でんぱ組.inc」

インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』前編

上写真 でんぱ組.inc Copyright (C) DEARSTAGE inc.

 

私は4歳の頃から2年半程前まで日本に住んでいました。小さい頃から日本のアニメを観て、漫画を読んで育ったけれど、アイドルという存在にはまったく興味がありませんでした。「モーニング娘。」や「AKB48」の存在はもちろん知っていたし、頑張ってるなとは思っていましたが、それ以上知ろうという気にはなれなかった。しかし、3年ほど前に出会った1組のアイドルが、私をアイドルの世界に引き込んだのです。

出会いは単純だったのに、何故か今でもその瞬間を鮮明に覚えています。いつものように深夜アニメの放送時間までテレビのチャンネル巡りをしていると、『でんぱ組.inc』という不思議な名前のアイドルが映っていました。5分にも満たない天気予報番組で、彼女たちが小さなステージで歌って踊っている映像が流れていました。その時は「なぜ天気予報にアイドル?」という疑問と、「最近のアイドルって面白い曲歌うんだな、ボブの子かわいいな」ぐらいの気持ちしか湧きませんでした。それから毎週、アニメが始まる前のその時間になると「わっほい? お祭り.inc」を歌うでんぱ組を興味半分で観ていました。

その何ヶ月か後に、ニコニコ動画のとある生放送番組でボーカロイドのGUMIというキャラクターのコスプレをしていた「最上もが」という女性を知りました。いままで女優やアイドルを特別応援したいという感情を抱いたことはありませんでしたが、彼女のことは何故かとても気になりました。その後、彼女のツイッターをフォローしたりブログを読んでファンになりました。そして数ヶ月後、「最上もが、でんぱ組.incに加入」という文字がツイッターに載っていたんです。頭の隅で「でんぱ組.inc」の名前はずっと覚えていたので、今までまったく繋がりのなかった2つの物が繋がってとてもビックリしました。

 

インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』前編

上写真・最上もが Copyright (C) DEARSTAGE inc.

 

それからは、インターネットで「でんぱ組.inc」という名前が付いた物をひたすら観たり読んだりしていました。それまで私はアイドルの曲をまったく聞いたことがなかったので、「アイドルの曲はかわいくてキラキラでどれも似たような物」などと勝手なイメージをしていました。でも今でも大好きな「Future Diver」のミュージックビデオを初めて観たとき、そのイメージは間違っていたと気づかされました。歌詞もダンスも衣装もめちゃくちゃなのに面白くて見ていて飽きない——とても魅力的でした。

アイドルとファンの信頼関係が、ライブのパワーを何倍にも増幅していた

あるとき、ちょうど行く予定だったイベントで「でんぱ組.inc」がミニライブをすると知ったので、観に行ってみることにしました。そのときは、まだ日本に住んでいました。初めて観るアイドルのライブは衝撃でした。ロマンス、MIX、口上といったヲタ芸を生で観るのもその時が初めてでした。彼女達のライブは単にかわいい女性が楽しそうに歌って踊っているだけの時間ではありませんでした。そこにはポジティブなパワーが漂っているのを感じました。それはロックやパンクバンドのライブで感じたパワーとは別の物でした。

アイドルが思う、「ファンを楽しませたい気持ちや売れたい」といった様々な思いが、ダンスと歌を通じてそのパワーを生み出しているのかもしれません。けれども、ロックバンドの持つパワーとはなにか違う。その違いはファン、いや、オタクの存在だと思う。「口づけキボンヌ」という曲で、ファンがステージ上のアイドルを真似るように客席で円陣を組んでいた場面には驚きました。「え、ステージに背を向けちゃうの?」と私は戸惑っていたけど、その後ステージ上のメンバーとファンの達成感で満ちた表情を見ると、それがでんぱ組とファンが一緒になって作り上げてきた愛情表現の一つなのだろうと納得しました。こういったアイドルとファンとの信頼関係が、ライブのパワーを何倍にも増幅させているのです。全てのアイドルのライブでこういった物が感じられるかどうかはわからないけれど初めて観たアイドルのライブがでんぱ組のライブで本当に良かったと思います。最初は腕を組みながら無表情で観ていた私も、ライブが終わる頃にはすっかり「でんぱ組.inc」のファンになっていました。

残念ながらそのライブの翌週にはインドネシアに移り住むことが決まっていたので、それからのでんぱ組の活動は海の向こうから応援していました。メンバー全員がオタクでもありオタクカルチャーを凝縮したような「でんぱ組.inc」のおかげで、自分もオタクカルチャーについてもっと知りたいと思えました。まだまだ未知の世界だけど、オタクカルチャーの可能性や面白さを日々勉強し感じています。これからも萌えキュンソング含むオタクカルチャーをインドネシアにお届けしていきたいと思います。

中編では、インドネシア人アビがインドネシアから遂に横浜アリーナに到着。
インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』中編

後編では、実際のライブレポート! インドネシア人アビが注目するアイドル7組を、圧倒的なボリュームでアツく語ります。
インドネシア人アビが行く! 『@JAM EXPO 2014』後編

Author

Momota Yokomori
東京の高校3年生男子。書くことが好き。知ることが好き。考えることが好き。モーニング娘。'14が好き。

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