浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり!  | MATCHA - 訪日外国人観光客向けWebマガジン
浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 

2014/07/11 Marina Wada

上野にある、東京国立博物館。通称「トーハク」として親しまれているこの博物館は、日本をはじめとする東洋の諸地域の重要な文化財を保存・展示している、東京に行くなら1度は訪れておきたい定番の観光スポットです。その収蔵品は、何と11万件以上! 展示品は、随時入れ替えが行なわれています。

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 

思わず惚れ惚れしてしまう美しい品から、クスッと笑ってしまうユニークな品まで。「トーハク」で、奥深い日本の美術を思う存分堪能してみましょう。

始まりは本館2階から

東京国立博物館は、日本美術の展示がメインの本館、東洋美術がメインの東洋館、考古遺物の展示室がある平成館などに分かれています。じっくり見ようと思うと丸1日かかりますが、もう少し手短かに鑑賞したい人におすすめのコースは、本館2階の時代別展示を歴史の流れに沿って見ていくこと。入り口をくぐり、荘厳な趣きのある階段を上がりましょう。

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 

紀元前を含む「縄文時代」や「弥生時代」、紀元後3世紀頃の「古墳時代」から、展示はスタートします。土器や土偶、銅鐸、埴輪などの収蔵品を、ここで見ることができます。

「ハート形土偶」と名付けられている下の土偶は、その名の通り顔がハート形。よーく見ると何だか可愛らしいものが多いのが、この時代の展示品の特徴かもしれません。ちなみに土偶は女体をかたどっているものが多く、当時の人々が農作物の豊穣などの願いをこめたのではないかと考えられています。

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 
〈重要文化財 ハート形土偶 群馬県東吾妻町郷原出土 縄文時代(後期)・前2000〜前1000年 個人蔵 本館1室にて2014年12月7日(日)まで展示〉

次の部屋へ進むと、今度は仏教美術の展示が始まります。日本に中国大陸から仏教が伝わったのは、6世紀頃の「飛鳥時代」。

見応えがあるのはやはり仏像ですが、素通りしてしまうにはあまりにももったいない! のが、密教美術の曼荼羅です。「密教」とは「秘密仏教」のことで、通常の仏教よりも神秘主義的、呪術的、象徴的な性格をもつとされています。

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〈両界種字曼荼羅図 南北朝時代・14世紀 東京国立博物館蔵本館3室にて2014年7月21日(月・祝)まで展示〉

細かく書き込まれた曼荼羅を見ていると、ちょっとめまいがしてきます。確かに、秘密めいた雰囲気がありますね。

部屋をさらに進むと、ついに武士、サムライが登場します。鎧や兜、刀など、貴重な名品が盛りだくさんです。

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 
〈重要文化財 樫鳥糸肩赤威胴丸 室町時代・15世紀 東京国立博物館蔵(秋田一季氏寄贈) 本館5室にて2014年8月31日(日)まで展示〉

屏風や襖絵も、迫力満点。金色に光る背景に、鮮やかな白や赤が映えます。

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〈花車図屏風 筆者不詳 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵 ※この作品は現在展示されておりません。〉

2階の最後を締めくくるのは、江戸時代、浮世絵の展示室です。

浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 
浮世絵、曼荼羅、屏風—東京国立博物館で、日本の美術を丸かじり! 
〈見立美人・お七 歌川国貞(三代豊国)筆 江戸時代・安政2年(1855) 本館10室にて2014年7月13日(日)まで展示〉

西洋美術にも影響を与えた浮世絵は、美しい女性を描いたもの、歌舞伎役者を描いたものなど、様々なものがあります。しかし面白いのは、やはり女性を描いた「美人画」かもしれません。“うりざね顔”と呼ばれる面長の女性が描かれていることが大半ですが、現代の美人の基準からすると「これが美人……?」と疑問を抱いてしまうかも。ファッションや髪型に注目してみるのも楽しいでしょう。

1階のジャンル別展示と平成館

2階をまわった後もまだ時間に余裕がある! という人は、続いて1階のジャンル別展示、さらに考古遺物の展示がある平成館まで足をのばしてみましょう。

1階のジャンル別展示では、時期によって展示品のテーマが変わります。本館11室で2014年8月31日(日)まで開催されている「親と子のギャラリー 仏像のみかた 鎌倉時代編」では、鎌倉時代の力強い仏像を見ることができます。

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〈重要文化財 菩薩立像 鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵〉

様々な仏像が展示されていますが、まるでTVを見ながら寝そべっているかのような「涅槃(ねはん)」と呼ばれるスタイルの仏像は、このコーナーでぜひ観ておきたいもの。「涅槃」は、仏教の開祖である釈迦の死を表しています。

1階の連絡通路から、平成館へと進むことができます。考古遺物の展示品がある平成館では、本館2階よりもさらに充実したラインナップの土偶や埴輪を見ることができます。

こちらは、日本人なら小学校や中学校の歴史の授業で1度は見たことがある「遮光器土偶」。大きなサングラスをしているかのようなその姿は、ちょっとミステリアス。

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〈重要文化財 遮光器土偶 青森県つがる市木造亀ヶ岡出土 縄文時代(晩期)・前1000〜前400年 東京国立博物館蔵 平成館考古展示室にて2014年12月7日(日)まで展示〉

一方、日本の「古墳時代」に作られ、有力者の墳墓に埋葬された埴輪は、微笑んでいるように見えるものや、下の写真のような困り顔のものまで、バラエティに富んでいます。いろいろな表情の埴輪を探してみると面白いかもしれません!

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〈埴輪 盛装の男子 古墳時代・6世紀 群馬県藤岡市白石字滝出土 東京国立博物館蔵 平成館考古展示室にて2014年12月7日(日)まで展示〉

絵画に仏像、鎧や着物など、「トーハク」ならミステリアスでユニークな日本の美術を、1日で丸ごと見ることができます。

友達に教えたくなる、自分だけのお気に入りの名品・珍品を、あなたも見つけてみませんか?

Information

東京国立博物館


住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
営業時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)※時期により変動あり
定休日:月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌火曜日に休館)、年末年始(2014年12月24日~2015年1月1日)。ゴールデンウィーク期間とお盆期間中(8月13日~8月15日)は、原則として無休。
Wi-Fi環境:ソフトバンクWi-Fiスポットが 正門付近および本館玄関・エントランスホール付近にて 利用可能。
参考価格:一般620(520)円、大学生410円 ()内は20名以上の料金
クレジットカードの有無と種類:有。Visa、MasterCard、JCB、AMEX、Diners、DISCOVER
言語対応レベル:日本語、英語、中国語、韓国語
他言語メニューの有無:英語、中国語、韓国語(パンフレットはドイツ語、フランス語、スペイン語もあり)
最寄り駅:JR山手線「上野」駅
アクセス:上野駅の「公園口」を出て、国立西洋美術館を通り過ぎ、噴水が見える広場を右折。
電話番号:03-5777-8600
公式HP:http://www.tnm.jp/

著者

Marina Wada
芸術系大学院卒の会社員。日本のアートの魅力を世界に発信していきたいです。

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