「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは | MATCHA - 訪日外国人観光客向けWebマガジン
「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは

「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは

2014/06/08 Akihito Usui

ボーカロイド(以下、ボカロ)のオリジナル楽曲制作チームとしてニコニコ動画を中心に活動し、2014年の1月には待望のメジャーアルバムをリリースした、今ボカロ界で最も注目されているHoneyWorksさん。代表作の『スキキライ』、『告白予行練習』はニコニコ動画内でそれぞれ82万再生、69万再生を誇り、さらには『告白予行練習』が物語として小説化されるなど、コンテンツの幅を広げファンを楽しませてくれています。

今回、ニコニコ超会議3にてHoneyWorksの立ち上げメンバーであり、ニコニコ動画内で歌い手としても活躍しているゴムさんに、自身の楽曲に対する想いや、これまでと今後のHoneyWorksについて独占インタビューさせていただきました。

「始まりは“ストレス解消”からだったんですよ(笑)」

「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは

――HoneyWorks設立以前のゴムさんの活動含め、長い歴史とともにニコニコ動画に関わってきたと思うんですけど、ゴムさんがニコニコ動画と出会ったきっかけって何だったのか教えてください。

ニコニコ動画を知ったのは友人がSNSで書いていた日記です。それがきっかけで覗いてみたら動画にコメントが流れていて、それが衝撃的でした。元々、音楽は会社員をやりながらずっとやっていて、ストレス解消のためにネット上に歌のネタとかアップしていたんですよ(笑)。だからニコニコ動画に自分の歌をアップするのもあまり抵抗なく上げていましたね。

――最初は一人でアップしていたんですか?

そうですね。今はHoneyWorksとして正規メンバー3人、サポートメンバー2人の計5人でやっています。

――HoneyWorksはどういった経緯で出来たのですか?

出会いは、ネットでお互いの音楽を聞いてですね。そうやってネットで出会った人って、趣味とかやりたい音楽をお互い、わかっているんですよ。例えば使徒(*1)の場合、ベースが弾けて、ロックが好きなんだろうなというのが分かっていましたし、お互いに動画をみて自然と一緒にやりだしました。ボカロ曲も自然にやっていく流れになり、そこでイラストレーターも必要だからメンバーを集めて……といった具合で、意識しないで出来上がったという感じです。
(*1)使徒(shito)−ニコニコ動画内で活躍するベーシストであり、HoneyWorksのメンバーの一人

――今、新たに歌い手などの新人発掘に力を入れていると聞いたのですが、それは今後どのような発展をしていこうという気持ちがあるのですか?

新人発掘というよりは、新しい才能を見たいというか。おもしろい人ってたくさん世の中に眠っていますし、音楽をやっていると分かり合える感覚というか「この人の感性近いなぁ」っていうような、そういう人と一緒に作品作れたら「楽しいな」と純粋に思います。そういうことからHoneyWorksの曲に共感してくれる人と一緒にやりたいという気持ちを持って探しています。

「動画が可能にした音楽の新しい形」

「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは

――今はどういった活動中心にHoneyWorksさんは動いているのでしょうか?

ボカロの楽曲中心ですね。楽曲中心というよりかは「動画制作チーム」という意識の方がが強くて、動画を含めて「物語」を作っています。なので、動画が存在しないとある意味作品として成り立たない曲とかもありますね。

――数ある作品のなかでも、一番、動画を見ながら曲を楽しんで欲しいという気持ちを込めた作品ってなんですか?

『告白ライバル宣言』です。歌詞に「そんな顔させたくて」という部分があって、「そんな顔」って歌詞だけだとだいぶ想像膨らませないとわからなくて(笑)。「女の子が恋に落ちてる顔」というのを表現しているんですけど、動画を見ると一発でわかるんですよ。そういう音楽と動画の距離感というか、意識するとさらにおもしろいものが作れるんですよ。

――そういうストーリー性のある音楽って最近ボカロに多いですよね。

そうですね。それもやっぱり動画で音楽を聞くという人が増えたからだと思います。

――今、音楽が音楽だけでなく書籍化され、読み物としても楽しまれたりしている中で、そういった展開は今後もっとやっていきたいという思いはあるのですか?

みんなちゃんとした小説が書けるというわけではないので、あくまで曲と動画の3分とかで描けるショートストーリーを作っていって、それが広がっていったら嬉しいなという想いです。それで他の方とコラボして1冊の小説になったり漫画になったり、そういう広がりが活発になっていってほしいですね。

中高生の心に突き刺さる。HoneyWorksが送る「キュンキュン系」

「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは

――HoneyWorksさんってキュンキュン系って言われる恋愛物の音楽がたくさんありますよね。それもメンバーの趣味が合って出来上がったものなのでしょうか?

実は僕の中にはあまりキュンキュン系って発想なかったんですよね(笑)。だけど、使徒が少女漫画が大好きだったり、周りの歌い手で少女漫画ブームがあったり、ヤマコ(*2)の絵のタッチだったり。あとリンとレン(*3)のイラストがすごいかわいくて、自然とかわいい曲を作りたくなるんですよ。

(*2)ヤマコ−ニコニコ動画内でボーカロイド楽曲や歌ってみた作品を中心にイラスト提供、動画制作をしている女性絵師、動画師であり、HoneyWorksのメンバー。
(*3)リン・レン−ボーカロイドソフトのキャラクター鏡音リン・レン

――リスナーさんからはどんな反応がありましたか?

リスナーさん、みんなとにかくに若いんですよ。設定が学校だったりするから中学生とか高校生とか「すごい共感してます!」という声があります。

――ゴムさん自身もそういう曲を作るときは、中高学生の気持ちになりきったりしているんですか?

なりきりというよりかは「こうだったらいいなぁ」っていう願望が強いです(笑)。中学生とかの反応を聞くと「今日もこれ聞いて頑張ります!」とか、失恋の曲を聞いて、共感して「私、振られました!」とか言ってくれるんですよ。自分たちの曲が中高生のライフスタイルに入り込んでいて、責任を感じています(笑)。

新たなロックボカロ「v flower」

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――近々、『v flower』という新しいボーカロイドが発売されるということで、そのPRを今回HoneyWorksさんが担当していると聞いたのですが、それはどのようなきっかけだったんですか?

最初普通にお仕事として依頼されました。まずビジュアルをヤマコと、ろこる(*4)に依頼されて。それでクールなキャラにしてほしいって言われて。そのあとべータ版をもらって、そのボーカロイドの持つ声質とか滑舌、例えば「高音域があったほうがもっといいかな」とかそういったアドバイスをさせていただきました。

(*4)ろこる−HoneyWorksのイラスト担当メンバー

――ここは頑張ったぞとか、v flowerのここがオススメ!ってポイントはどこですか?

たぶんヤマコとろこるが一番頑張っているんですよね(笑)。キャラクターデザインのおいては、ユーザーが求めている「クール」だとか「カッコイイ」というのを表現するために、何回もリテイクを重ねて現在の形にしました。
オススメのポイントとしては、他のボカロにはない独特の発声をしているんで、やりがいのある曲を作れると思います。叫ばせたりだとか、いろいろいじって、ロック系とかにすごい合わせられると思います。ちょっと少年の声っぽくもあるんで、今後HoneyWorksとしても使っていきたいですね。

――ありがとうございます。最後に国内の今ファンでいてくれる方、それと国外のファンでいてくれる方、また興味もってくれている方々に向けて何かメッセージをいただければと思います。

本当にありがたいことに、メジャーアルバムも出せて、レコード発売記念ライブもさせていただいて、いいスタートが切れました。今後、今よりも活動が広がっていくと思うんですけど、それでも自分たちがやっていることって変わらないと思います。僕らが作っている音楽って、すごく手作り感がある音楽だと思うので、今後もそこに注目していただきたいです。活動を広げつつも作ってるのは自分たちなので、この先も変わらず見守っていただければと思います。

そして海外のみなさま。現在HoneyWorksは海外向けに作った楽曲ってあまりないんで、作品としてもそうですし、ニコニコ動画だけでなく他の海外の動画サイトでも反響を呼べるような作品作りに力いれて活動できたらなって思っています。視野さらに広げて活動していきたいです。なので、応援よろしくおねがいします。

インタビュアー/落合みさこ
構成/臼井照人

Information

「やってる音楽は変わらない」 HoneyWorks・ニコニコ動画歌い手のゴムが手がける音楽とは

オフィシャルサイト:http://honeyworks.jp//
Twitter:https://twitter.com/HoneyWorks_828
ニコニコ動画:http://www.nicovideo.jp/mylist/20486867
YouTube:https://www.youtube.com/user/HoneyWorks56410

著者

Akihito Usui
22歳。高校時代をオーストラリアで過ごし、青春を生贄にヲタクに転生。アニメ、漫画、声優、ゲーム、パチスロが原動力。喜多村英梨ちゃんが好き。ライブツアー全通したり。ゲーセンで格ゲーとか家でスマDXとか。只今世界のオタク文化を見ながら国外を放浪中。進捗は以下に随時更新中。 http://otaku-otaku.com/

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